2013年07月07日

理想と現実

今の日本社会では「理想ばっかりでもっと現実を見ろ」といったことがよく聞かれる。

確かに現実を見ないのは、ダメだろう。
理想は飯を食わせてくれないのは確かなことだ。

だが、むやみに現実にのみ目をむけ理想を見ないのもどうかと思う。
現実の延長に理想を抱かないと、どんどん現実が後退していく。
理想のない現実主義は事態を悪くしていくだけだ。

厳しい現実の中で理想に向かうとき、というのは本当につらい。
だからそんなときは愚痴を言ってもいい。
思考停止しないためには愚痴でも何でも、今の想いを話しあう場が必要だ。

一番悪いのは、現実のみに目を向けて、理想を語ってもしょうがないだろうと理想を語ることを諦め、今ある『現実』のみを受け入れてそれ以上考えなくなることだ。

その点、今の日本社会はどうだろう。

理想を現実にあわせるのでなく、現実を理想にあわせていく努力が必要なんじゃないのだろうか。
それがどんなに高い理想であったとしても、周りから『理想ばっかりで、地に足が着いていない』なんて揶揄されても、だ。


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